前回の第3話から、この「実録DXシリーズ」のページに大きな変化があったことにお気づきでしょうか?
そう、冒頭の登場人物紹介にドカンと大きなプロフィール画像が追加され、社長とAIの掛け合い部分にもチャット風の丸型アイコンが組み込まれました。ただの「文字だけの読み物」から、一気に今風の「お洒落なメディア風デザイン」に進化を遂げたのです。今回は、このビジュアル大作戦の裏側で起きた、職人とAIのガチのラリーをお届けします。
システムは「動いた後」からが本番
世の中のDXの失敗例でよくあるのが、「とりあえず動くシステムを作って満足して終わり」というパターンです。しかし、モノづくりの現場を預かる身としては、そんな中途半端な仕事は許せません。バリ取りが甘い製品を出荷するようなものです。
文章がカチッと組み上がった後、私は画面を見つめて思いました。「内容は面白いけど、なんか現場の生々しい空気感が伝わらんな。もっとパッと見のビジュアルでお洒落に見せなあかん。」
AIの暴走と、職人のミリ単位のダメ出し
ところが、ここでAIの「良かれと思って先走る悪い癖」が炸裂します。テンションの上がったAIは、私が用意した画像を使う指示を無視して、勝手に新しいアニメ画像を裏で生成してドヤ顔で提案してきたのです。当然、私は「余計なことしてリソース使うな!用意した画像をそのまま使え!」と一喝。
さらに、次に上がってきたコードを見ると、せっかくのグラフィック画像がチャットアイコンと同じ「豆粒みたいなサイズ(55px)」で丸抜きされていました。これではイラストの中の細かい文字もディテールも全て潰れてしまっています。ここから、職人の厳しいサイズ調整の指示が始まりました。
「脳汁が出る瞬間」をWebでも追求する
こうして画面をリロードした瞬間、パソコンでもスマホでも画像が崩れず、ミリ単位のこだわりが「ピタッ」と画面にハマった時、脳汁がドバドバと出まくりました。まさに、工場で図面通りに完璧な製品が削り上がった時と同じ快感です。
ユーザーが触れる画面(UI/UX)のデザインにまで徹底的にこだわり、不具合なく、かつ美しく仕上げてこそ、初めてデジタルツールに「スカイツールの魂」が吹き込まれます。AIという優秀だけどおっちょこちょいな部下を叩き直し、最高の仕上がりを追求する。これこそが、職人が先頭に立って進めるDXの真髄なのです。